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治療的介入:Anti-inflamatory Agents(抗炎症薬)

2012年05月22日
今回は塩酸ベンジダイングルタミンについてです。

塩酸ベンジダインはTNF-αを含む炎症性サイトカイン前駆体を阻害する非ステロイド性抗炎症薬(N-SAID)である。リリペン錠が有名ですね。

ベンジダイン塩酸塩を混和させたうがい薬を中程度の線量(40-50Gy)頭頸部放射線治療患者さんに使用してもらったところ、粘膜炎の重篤度が減少したことが幾つかの論文で報告されていることから、
MASCC/ISOOのガイドラインでは、中程度の線量の放射線治療を受ける頭頸部がん患者さんでの使用を推薦しています。

しかし、このうがい薬は日本では販売されていませんし、現在の頭頸部癌放射線治療は、化学療法の併用が多く線量が50Gy以上の場合が多いので、あまり有効な手段ではないかも知れませんね(^^;

も一つのグルタミンは去年あたりから注目されていますね。

グルタミンの粘膜炎緩和の作用機序は炎症性サイトカイン前駆体の産生とサイトカイン関連アポトーシスを減少させ粘膜障害を軽減させ、繊維芽細胞とコラーゲンの産生を増加させ粘膜障害の治癒を促進するとされています。
使用法は化学療法開始から終了14日後まで1日3回経口混濁液として使用し、その後30分間口腔内に何も入れないという方法です。

多くの論文は潰瘍を伴う粘膜炎や疼痛の訴えが減り、麻薬の使用期間が短くなることを報告しています。

エーザイさんが数年前に phase III studyをしていたと記憶しているのですが、その後はどうなったのでしょうか?エーザイさんに問い合わせようと思います。

似たようなものが大塚製薬さんからGFO(グルタミン・ファイバー・オリゴ糖)という商品名で販売されています。
P1020214.jpg

ここで気をつけて頂きたいのは、粘膜炎緩和に有効性が示唆されている使い方は口腔混濁液としての含嗽剤としての使用とi.vでの非経口使用です。通常のGFOの様に飲み物として飲んでも同様の効果があるのでしょうか?実は去年、僕は放射線粘膜炎緩和に関する口腔外科の看護師さんの看護研究で利用させて頂きました。この看護研究は対象にバラツキがあり過ぎたせいかもしれませんが、効果に関しては?でした。
また、幾つかの報告で下痢は緩和できたが粘膜炎は強くなり、2年以内の再発がグルタミングループで増加(←クリックで原文へ)したという報告から、

MASCC/ISOOのガイドラインでは全身投与(i.v)で使用しないことを推奨
しているのが現状です。
また、使用すると分かるのですが、味も人により好き嫌いがあり使用感にも疑問が残ります。

僕の個人的な考えですが、再発が増えたという報告は少々気になりますが、
今後の研究の展開が気になる optionの一つではあります。
そして、エーザイさんが買収したMGI PHARMA社のUp-Tecxという技術は非常に気になります。。
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