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顎下腺移動術

2015年02月01日
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RTOG等で検証され比較的注目されている放射線口腔乾燥症の予防的治療を紹介します。
刺激唾液は耳下腺からが多いが安静時唾液の60-70%は顎下腺、5-10%が舌下腺から分泌されるというコンセンサスから考案された方法で、2000年にJhaらが最初にレットジャーナルに報告しました。
今までに前向き試験が6つあり、
全ての報告でG2の口腔乾燥症が統計学的に少なくなり、
口腔乾燥に関連する自覚症状に関しても良好な結果が示されました。

エビデンスレベルの高い報告は少ないですが、
MASCC/ISOOのクリニカルガイドライン(2010)では、
リンパ節転移のない中咽頭、下咽頭がん患者においてのみで、
顎下腺移動術を利用することを提言すると述べています。

最近出されたシステマチックレビューによると、
安静時、刺激時ともに平均唾液低下率が20~30%でありIMRT(30~40%)よりも良好である点は興味あります。

顎下腺移動術とは、顎下腺をオトガイ部に移動してその上からシールドをして放射線治療を行う方法です。
顎下腺導管は温存しますが顔面動静脈を切除する点は術式にやや疑問が残ります。
なぜなら、正常な腺細胞、正常な神経伝達、良好な顔面動脈からの血液供給が唾液分泌の主要3要素はなのに顔面動静脈を切ってしまうのです。
私はアマノジャクなので???です(^^;。

副作用としては顔面浮腫が30%程度、血腫、舌下・舌神経障害、創部感染が10%程度認められましたが、いずれも数ヶ月以内に改善しているようです。

興味はありますが、侵襲が大きく、適応範囲が狭くすぎる気がします。
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