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正常組織を保護する陽子線ストッパーとしての歯科用のスペーサーの有効性

2013年08月05日
陽子線の粘膜炎対策スペーサー論文

陽子線治療における粘膜炎対策にシリコン印象材によるスペーサーが有効であったとする論文です。

ライナックで行われる口唇がんや鼻腔がんで利用される口腔鉛ブロック、眼瞼がんで利用される鉛コンタクト、舌がんの組織内照射で利用されるスペーサーの陽子線版です。

基礎的(DVH)、臨床的に検証しています。

シリコン印象材1cmで陽子線の深度を1.5~2cm程浅くできるようです。
また、臨床的にも重篤な粘膜炎は観察されなかったそうです。
しかし、論文を読むと、臨床における効果は素材よりも距離の効果が強いような気がしました。

また、すべての領域の口腔がんで利用できるわけではなく、頬粘膜、口唇、歯肉、副鼻腔の局所照射が適応になろうかと思います。

適応以外の領域の口腔がんで利用すると局所制御率を落とす可能性がありますので注意が必要です。

適応を間違わなければ簡便で非常に良い方法だと思います。


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Oral Cancer - Diagnosis and Therapy

2015年04月01日
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以前紹介した Oral Cancer - Diagnosis and Therapy が Springer社から郵送されてきました。

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私は Chapter 15
Oral and Dental Healthcare for Oral Cancer Patients: Planning, Management, and Dental Treatment の
頭頸部放射線治療患者さんの口腔管理・歯科治療について執筆しました。

2.jpg
はじめのページはこんな感じです。

1.jpg
散乱線防護用のデンタルデバイスについても記載しました。
上顎が散乱線防護用のデンタルディバイス、
下顎が舌圧排板の付いた無歯顎開口用デンタルディバイスです。

5.jpg
301ページには、南東北病院と兵庫県立粒子線センターでのデンタルデイバイスも紹介されています。
左上と下が散乱線防護用デンタルディバイスです。
南東北病院と兵庫県立粒子線センターではスペーサーと呼んでいるようです。

デンタルディバイスが散乱線防護として世界中で使用される日も近いような気がします。

インターネット上で欲しいところの Chapterのみ購入できるようです。
1冊持っていても損はない内容だと思います。
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嬉しい知らせと悲しい知らせ。。

2015年07月01日
私が数年前に行った
放射線性う蝕の新しい予防戦略としての
カルシウム、リン補充療法
の論文がアクセプトされたと連絡が来ました(o^^o)。

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この論文は投稿から受理まで4カ月程度ですが、
最初の投稿から今回の受理までは4年程かかりました^_^;。

今回は本当に Study designの重要性を思い知らされました。
一度始まった研究の計画変更は相当の労力が要り、
何回も諦めようと思いましたが、
頑張ってきて良かったです(*^^*)。

また、あるアウトカムを設定し、その判断に使うツールにしても、
あまり認知されていない物を使用するのではなく標準的な物を使用しないと、
今回の論文のようなコホート研究では学会レベルでは許されても、
Pure review論文では相当の根拠が無い限り通用しないことも知らされました。

本当に良い勉強になりました。
今まで、査読等でコメントを頂戴した先生方には、本当に感謝いたしますm(__)m。

本研究は企業と共同の製造販売後臨床試験(Phase IV)だったので、
企業の研究担当者に久しぶりに連絡したところ、昨年から部署が変わったとの連絡が来ました。
彼は、この数年間、私に対しどの様なイメージを抱いただろうかと考えると、
自分の不甲斐なさが悔しいです。
本当は、一緒に祝杯をと思いメールしたのですが、、、、、、
嬉しさ半減の結果となってしまいました。

論文の詳細は後ほど、放射線性カリエスのところで紹介したいと思います。

取り急ぎ、報告と反省です。

これからある程度認知されている学会雑誌に投稿を目指している方は、
以下を肝に命じると良いかもです(てか、当たり前ですよね・汗)

コホート研究では、
Study designと Outcome設定と診断ツール選択は非常に重要です (^_−☆
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