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頭頸部がん化学・放射線療法の歯科管理プロトコール

2009年11月10日
2009年10月25日発行の日本頭頸部癌学会雑誌に僕の論文が掲載されました。
内容はがん治療患者さんに対する歯科管理プロトコールと有効性に関する研究です。
論文の要旨

図12


=この論文を書いたきっかけ=
「がん歯科管理プロトコール」は1994年のNIH(National Institutes of Health・米国)モノグラフで示されていると様々な論文で書かれていましたが、実際に取り寄せて読んでみると具体的なプロトコールが載っていないことが分かったからです。これには、本当に驚きました。
そして、1996年に僕が尊敬する某国立大学の教授が「がん歯科管理外来」を、現在僕が仕事をしている病院に立ち上げ10年がたったのをきっかけに僕のしている仕事がどれだけ有効なのか、または、単なる自己満足なのかを検証するためでもありました。

=結果=
Oral Oncologyという国際誌に上咽頭がん患者さんが化学放射線治療された場合、治療後1~4年間で虫歯が約8本発生する(約1/4の歯)と言う報告が有りましたが、僕の病院では3年間で虫歯の発生を平均2本(約1/14の歯)に抑えることが出来ました。
放射線骨壊死に関しては某がんセンターでは20%の発生率でしたが6%に抑えることが出来ました.
そして、化学・放射線治療後のお口の健康をより良好に維持するためにはがん治療前から歯科管理を始めることがよいことも示されました。

=行って欲しいこと=
がん関連病院、がん患者さんの歯科管理を行っている同業者方がいらっしゃったら是非このプロトコールを行ってみて下さい。リコール間隔は3ヶ月以下ならどんな間隔でも問題ありません。

=最後に=
実は、がん患者さんのお口の健康状態をがん治療前から3年間追跡調査した論文は世界で初めてなんです。

この研究に協力していただいた、諸先生方には感謝しております。

何よりも嬉しいのは

一緒に歯科管理を手伝ってくれた

天国の彼女に

論文掲載の報告が出来ることです。


彼女、喜んでくれるかなぁ。。。。。、うん、そうに違いない!!
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