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粘膜炎の評価方法

2009年12月12日
今回は粘膜炎の評価方法を説明をしようと思います。

評価法よりも予防の具体的な方法や粘膜炎のリスクの高い具体的な抗ガン剤を知りたいかも知れませんが、
今後、お話しする予定であるコンテンツを理解されるのに必要です。

そして、評価法とその具体的な内容を知ることにより、
患者さんやそのご家族はお調べになる様々な資料を明確に理解できるようになりますし、
医療者は日常臨床で医療者間で意思の疎通がし易くなります。

特に、研究行う場合、これから行う研究を幅広いものにするためにも必要になります。
具体的には、他施設との比較には評価法が統一されている必要がありますし、広く使われている評価法を使うことにより、新しい粘膜炎予防法(正確には緩和法)を行う場合、既出の様々な方法と予防(緩和)効果の比較が出来る様になります。

本題に入りますが、

MASCC/ISOOのグループがガイドラインを作成するに当たり、およそ 400の論文を調べたそうです。
結果は、
NCI-CTCAE Ver 2.0のスコアーの使用が 43%、
WHOのスコアーの使用が38%

であったそうです。
僕の尊敬する静がんの大田先生も NCI-CTCAE Ver 3.0を勧めていましたし、僕自身も NCI-CTCAE Ver 3.0を使用しています。
JCOGもそうです。

私がNIC-CTCAE Ver 3.0のスコアを使用している理由は
主観的(機能的)な評価と客観(見た目)的な評価が出来るからです。


以下にまとめた表を提示します。
粘膜炎

名称未設定 1のコピー
Grade 4の写真は僕の外来は口腔ケアを積極的に行っているので手元にありませんでした(NK Tcell lymphomaの方でいらっしゃったと思いますので後ほど UPします)。
Grade 3の写真は治療中に発熱や疼痛のコントロールが上手くいかず、僕の元に紹介された舌癌化学放射線療法の患者さんです。

今回、最新バージョン(Ver 4.0)も含め訳してみました。
あくまで個人的な意見ですが、僕はNCI-CTCAEの Ver 3.0が好きです。
なぜかというと、視診の評価と機能の評価は一致しないことが多いからです。

ここで注意して頂きたいのは、これらの評価は数年に1回バージョンアップされますので、資料を読む場合はどのバージョンか使用されているかをチェックする必要がありますし、研究をする場合には同様の研究で多く使用されているバージョンを使用することが望ましいと言うことです。
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